歯周病対策に必要な3つの口腔ケア方法
2023/10/18
歯周病は、歯周組織に炎症が起こる病気であり、日本人の約8割がかかっているとも言われています。歯周病は放置すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を与える可能性があります。そこで、今回は歯周病対策に必要な3つの口腔ケア方法についてご紹介いたします。正しい口腔ケアを心がけて、歯周病を予防しましょう。
目次
歯周病とは
歯周病は、歯周組織に炎症が起こり歯を支える骨が溶けていく病気です。細菌の感染が原因で発症し、歯磨き不足や喫煙、ストレス、体質などがリスクになります。 初期症状は軽度な歯肉出血や腫れなどであり、放置すると重症化して歯が抜けたり、歯ぐきの痛みが起こったりすることがあります。さらに、歯周病菌が全身に影響を与えることがあるため、心臓病や糖尿病、哮喘や多発性硬化症などとも関連性が指摘されています。 歯周病を予防するためには、定期的な歯科医院でのチェックと適切な歯磨きが必要不可欠です。歯磨きの際は、歯ブラシやデンタルフロスなどを使って、歯垢や食べかすを取り除くようにしましょう。また、喫煙を控える、ストレスを発散する、口内環境を整えるなど、歯周病にならないための生活習慣を整えることも重要です。 歯周病は、放置すると要治療化することがほとんどです。早期発見・早期治療が大切ですので、歯周病を疑ったらすぐに歯科医院を受診しましょう。初期症状でも治療が必要となる場合がありますので、適切なアドバイスをもらうことで、将来の大きなトラブルを避けることができます。
ブラッシングの重要性
ブラッシングは、歯科医療でもっとも重要な習慣の一つです。毎日のブラッシングは、口腔内環境を清潔に保ち、口臭や虫歯の予防につながります。 歯ブラシは、歯と歯茎の間に入り込んだ細菌や汚れを取り除きます。それに加えて、歯ブラシと歯磨き粉の力で、口の中に残った酸性物質といった有害な物質を取り除くことができます。 ブラッシングの際、正しい方法を守ることも大切です。歯磨き粉を喉に入れないように、少量を歯ブラシにつけること、毎回3分以上ブラッシングすること、歯ブラシの先端で歯茎をマッサージすることなどが挙げられます。 また、ブラッシングだけでは、歯垢や虫歯、歯周病の完全な予防はできません。歯科医師の診察や、歯科衛生士がおこなうプロのクリーニングなども必要です。 しかし、正しいブラッシング習慣を身につけることは、口の中の健康を保つために重要なステップの一つです。毎日のブラッシングを欠かさずおこない、歯科医療をうまく活用することで、口臭や虫歯などを回避し、いつまでも健康で美しい歯を維持することができます。
フロスで汚れを取り除こう
歯の健康維持に欠かせないフロス。歯ブラシだけでは届かない歯間や歯の裏側にある細菌や汚れを取り除くことができます。歯医者では、フロスを使用した歯磨き指導を行います。正しいフロスの使い方をマスターすれば、歯の健康はもちろん、口臭や歯周病の予防にもつながります。 正しいフロスの使い方は、歯とフロスがV字になるように歯と歯の隙間に差し込み、やさしく上下に動かすこと。使い方を間違えると、歯茎を傷つけたり、フロスが壊れてしまうことも。フロスの太さや硬さも人それぞれで、歯医者でアドバイスを受けることがおすすめです。 フロスの使い方を覚えたら、朝晩の歯磨きに加えて、食後やよく噛む食事の後にもフロスを使いましょう。ブラッシングだけでは取れない歯垢やプラークを取り除くことができ、口内環境を整えます。また、フロスには歯間の細菌を取り除く効果があり、口臭の原因となる菌も取り除くことができます。 歯医者でのフロスの使い方の指導は、歯科医師や歯科衛生士が行います。正しい使い方を身につけることで、歯の健康を維持することができます。歯磨きだけでなく、フロスも取り入れることで、歯並びの美しさや健康的な口内環境を実現しましょう。
マウスウォッシュを取り入れよう
マウスウォッシュを定期的に取り入れることは、口の健康維持において重要な役割を果たします。歯医者でも患者様によくアドバイスされることですが、その理由は口の中にいる細菌を減らし、口臭や歯周病の予防につながるからです。 マウスウォッシュは、うがい薬やうがい液とも言われます。市販されているものは多種多様で、その中には酸化防止効果があるものや虫歯菌を防ぐものなどさまざまな種類があります。自分に合ったマウスウォッシュを選ぶことで、より効果的な口内環境改善が期待できます。 マウスウォッシュの使用方法は簡単で、歯磨き後にうがいを行うだけです。数十秒うがいして、スパッと吐き出すだけでOKです。毎日続けることで、口の中の細菌や歯垢を取り除き、歯周病や虫歯の予防につながります。 歯医者でも多くの方がマウスウォッシュを積極的に活用しています。歯科医師が治療した結果を長く維持するためにも、歯ブラシだけでは届かない歯の隅々まで洗うためにも、マウスウォッシュを取り入れることをおすすめします。しかし、過剰に使いすぎると全く逆の効果を生むこともありますので、適量を守って使用することが大切です。 マウスウォッシュの効果は人によって異なります。口の中の状態にもよりますが、歯科医師へのアドバイスも参考にしつつ、自分に合った使用方法を見つけてみると良いでしょう。
歯科医院での定期的なクリーニング
歯科医院での定期的なクリーニングは、歯の健康維持に欠かせない重要なケアです。クリーニングは、歯石や歯垢を取り除くことにより、歯周病や虫歯の発生を抑えるために行われます。歯科医院に通院した際には、必ず定期的なクリーニングを受けるようにしましょう。歯科医師は、歯の状態や口腔内の状態を正確に把握し、最適なクリーニング方法を提案してくれます。また、クリーニングだけでなく、ブラッシングやフロスの正しい方法など、口腔衛生に関するアドバイスもしてくれます。定期的なクリーニングを行うことで、自身でできる歯のケアと併せて、より健康的な歯と口腔内を保ちましょう。